Google の販売者評価 (Seller Ratings、店舗評価とも呼ばれます) は、検索広告やショッピング広告の下に表示される5点満点の星評価です。表示されるには3つの条件を同時に満たす必要があります。対象国から直近12か月で100件以上の固有レビュー、平均3.5以上の評価、そして Google が承認したソースからのレビューです。広告への効果は一桁ですが実在します。Google 自身のドキュメントは、検索ネットワークのテキスト広告で平均およそ2%のクリック率改善を示しています。平均が3.5を下回ると星は静かに消え、アカウントには何の警告も出ません。
販売者評価とは何で、どこに表示されますか
販売者評価とは、店舗全体の購入体験を5点満点で要約する自動のアセットです。Google 広告の管理画面では店舗評価という名称も使われます。値を自分で入力することはできず、手動の広告表示オプションとして追加することもできません。Google が承認済みソースのレビューを集約し、国と言語ごとに算出し、適格と判断したオークションで星を表示します。同じアカウントでも、あるクエリでは星が出て別のクエリでは出ないのは正常な挙動です。
- 検索ネットワークのテキスト広告: 見出しの下に、星と小数第1位までの評価、レビュー件数が並びます。
- ショッピング広告とP-MAX: 店舗名の横に出る場合があります。商品カードの星は別プログラムです。この違いがキャンペーン設計に与える影響はGoogle ショッピング広告ガイドで解説しています。
- 自然検索のショッピング面: 店舗評価はショッピングタブの広告以外の掲載枠でも使われることがあります。
- 表示されない場所: 3.5未満は一切表示されません。低評価が赤く警告されるのではなく、星が出なくなるだけです。
星を出すにはどの基準を超える必要がありますか
基準は3つあり、いずれも同じ国について満たす必要があります。直近12か月で100件以上の固有レビュー、平均3.5以上の評価、そして承認済みソース経由の検証済みレビューです。さらに Google は、検索する人の管理画面言語でのレビューも期待します。実務上は10件前後でこの言語条件は満たせます。判定は国単位なので、全体の合計件数だけでは意味を持ちません。
- Google 広告アカウントで店舗評価のデータを確認し、足りないのがレビュー件数なのか平均点なのかを切り分けます。
- 利用中のレビュープラットフォームが Google の承認リストにあるか確認します。自社サイトに留まるレビューは加算されません。
- 国別に数えます。トルコ70件とドイツ40件では、どちらの市場でも基準を開けられません。
- 直近12か月のローリング期間を管理します。古いレビューが期間外に出ると、何もしていないのに基準を下回ることがあります。
販売者評価はどのソースから算出されますか
評価は、Google が検証済みとみなすソースの平均です。実務上の経路は2つで、購入後アンケートを送る Google のプログラムか、Google が承認した第三者レビュープラットフォームです。いずれの場合もレビューが実際の注文に紐づいていること、そしてプラットフォームが検証済みの形で Google にデータを渡すことが必要です。自社サイトに掲載した推薦文は計算に入りません。2026年の技術的な注意点です。Content API for Shopping は2026年8月18日に提供終了となり、レビューのフィードを含む連携は Merchant API 経由に移りました。代理店や開発者がこの流れを保守している場合は、接続が移行済みか確認してください。
- Google カスタマーレビュー: 購入後に Google が送るアンケートです。参加率は実務では低く、通常は数パーセント程度なので、これだけで100件に早く到達することはまれです。
- 承認済みレビューパートナー: Trustpilot、Trusted Shops、Yotpo、Feefo などのプラットフォームが、検証済みレビューを Google に連携します。
- Google 自身のシグナル: ショッピングに関する調査や店舗品質の計測も評価に寄与することがあります。
- 加算されないもの: Google ビジネス プロフィール、SNS、自社サイトの推薦文です。フィードと店舗側の整備にはMerchant Center ガイドが近道です。
星が出ました。では広告側では何が変わりましたか
Ads Sensor は Google 広告と Meta広告のデータを1つの画面にまとめ、クリック率とコストの変化を根拠つきで示します。
販売者評価は本当にクリック率を上げますか
上がります。ただし期待値の設定が重要です。Google のヘルプドキュメントは、検索ネットワークのテキスト広告で平均およそ2%のクリック率改善を示しています。業界で繰り返される17%という数字は、Google が数年前に特定の条件下で行った計測に由来し、現在の検索結果ページで同じ効果を期待するのは現実的ではありません。効果は知名度の低い店舗ほど見えやすく、強いブランドでは平坦になります。
正直に言えば、星の効果を単独で切り出すのは困難です。評価が有効になるタイミングでは、オークションも競合も広告文も動いていることが多いからです。実務で最も健全なのは、星が出た日付を記録し、同じキャンペーンについて同じ長さの前期間とクリック率およびクリック単価を比較する方法です。季節性がある場合は前年同期も対照として読みます。指名キャンペーンでは効果が最も小さくなりがちです。ユーザーはすでにあなたを探しているからです。
なぜ特定の国では星が出ないのですか
基準が見ているのは全体合計ではなく国別のレビュー件数だからです。5市場で販売する店舗が280件のレビューを持っていても、その3分の2が1か国に偏っていれば、残り4市場では星が出ません。越境ECで最も多く、最も発見が遅れる問題です。管理画面には合算された平均が1つだけ表示されるため、問題が見えないまま進みます。
評価が3.5未満のときは何をすべきですか
まず前提を整理します。3.5未満でも広告が止まることはなく、ペナルティもありません。星が表示されないだけです。失うのは表示上の優位であり、配信そのものではありません。回復の計算は容赦ありません。平均は直近12か月のレビューで算出されるため、低い評価を新しいレビューで薄めるほうが、個別の低評価と戦うより圧倒的に速く効きます。
- 収集量を増やします。3.2から3.6へ動かす最短経路は、新しい高評価の流入であって異議申し立てではありません。
- 低評価の主題を分類します。配送日数、返品、カスタマーサポートが定番の3つで、いずれも運用で改善できます。
- ポリシー違反や実際の注文に紐づかないレビューに限り、ソース側の異議申し立てを使います。時間がかかるため単独の戦略にはできません。
- アンケートの送信タイミングを配達後にずらします。満足度は商品が手元に届いた数日後が最も高くなります。
- 基準を下回っている間は広告文と入札戦略を磨きます。星がない状態で差を埋めるのは、より明確な価値提案です。
販売者評価と商品評価は同じものですか
違います。販売者評価は店舗全体を、商品評価は個々の商品を対象とします。データの入り口も基準も別の、独立したプログラムです。販売者評価が4.7でも商品カードに星が1つも出ないことはありますし、その逆もあります。この2つを混同することは、予算と工数を誤った場所に投じる典型的なパターンです。
- 販売者評価: 配送、返品、サポートといった店舗体験を測ります。テキスト広告や店舗名の横に表示されます。
- 商品評価: 特定商品のレビューを集約します。ショッピングのカード上に星とレビュー件数として表示されます。
- 共通点: どちらも検証済みレビューの流入を必要とし、Merchant Center で管理するデータに接続されます。
星の効果はどう測定しますか
測定を単一の指標に落とし込まないでください。星が有効になった日を挟んで同じ長さの2期間を、同じキャンペーンとマッチタイプの粒度で比較し、クリック率、クリック単価、コンバージョン率を合わせて読みます。同じ期間に広告の他の視覚要素が変わっていないかは、広告表示オプションとアセットのガイドで確認できます。この比較を手作業で行うのが負担なら、キャンペーン単位で前後の変化を追う画面が時間を短縮します。Ads Sensor のベータ登録はこちらです。
星はキャンペーン設定ではありません。運用の実態が外に出たものです。配送を直さずに評価は直りません。Ads Sensor チーム